高野山から熊野への旅 | はじめての熊野古道 なかへち 高野山から熊野への旅
「紀伊山地の霊場と参詣道」が示す霊場とは、熊野三山、吉野山、高野山のこと。もう1つの霊場、高野山にも足を運んでみましょう。
高野山は、弘法大師空海によって真言密教が開かれた地。周りを山々に囲まれた形から、蓮の花に喩えられることもあります。1200年の時を経て、弘法大師空海の教えが受け継がれています。
聖地巡礼バスを利用して、2泊3日の旅がおすすめ。最短1泊2日で高野山と本宮をめぐる旅ができます。
-1日目- 高野山めぐり
大門
高野山に着いたら、まず大門へ。高野山の総門です。門の左右から、存在感のある金剛力士像がこちらを見ていますよ。金剛力士像にあいさつし、①壇上伽藍、②金剛峯寺、③奥之院と巡るのがおすすめです。
壇上伽藍
弘法大師が開山後、最初に着手した場所。境内に19の建造物が建ち並びます。根本大塔は、48.5mの高さを誇り、鮮やかな朱色が高野山の代表的な景観になっています。
・三鈷の松・
弘法大師空海が、この地を選んだ伝説に由来し、3つ又に別れた松の葉を見つけると幸運がやってくると言われています。多宝塔のそばにある三鈷の松の下で探してみましょう。
金剛峯寺
全国の3,600に及ぶ高野山真言宗の総本山。西国33ヶ所巡礼のお礼に参るお寺とされています。蟠龍庭(ばんりゅうてい)では、白川砂の上に配置された花崗岩、四季折々に表情を変える景色を楽しめます。狩野派の襖絵など見どころもたくさん。新別殿では、お茶とお菓子をいただけます。(拝観料1000円)
奥之院
弘法大師空海は、この奥之院の最も奥に位置する御廟(ごびょう)におられ、世の中の平和と人々の幸福を願い続けられていると言われています。
御廟に続く参道は、約2km。樹齢100年以上の大きな杉に囲まれ、20万基を超える墓碑や諸大名の供養塔が並んでいます。真言密教の誰もがみな平等であるという教えと共に、その懐の深さが感じられる空間です。
高野山のお土産
ごま豆腐
精進料理の1つです。濃厚な胡麻の味わいと、なめらかさと共にもっちりとした食感が人気。創業100年以上のごま豆腐専門店もあります。
大師陀羅尼助(だらにすけ)
高野山に伝わる有名な天然生薬のみで作られた胃腸薬。これを買うために高野山に行く方もいるくらいです。弘法大師が開祖した頃から伝わる製法で作られています。高野山のあちらこちらの薬屋さん、お土産屋さんで購入可能。
笹巻あんぷ
ヨモギを混ぜた生麩でこし餡をくるみ、熊笹で包んだお饅頭です。あっさりとした甘さと弾力のある食感を楽しめます。生ものなのでお早めに。
麩善(ふぜん)
〒648-0211 和歌山県伊都郡高野町高野山712
0736-56-2537
宝来
高野紙に繊細な切り絵が施されています。大西寵志堂(おおにしちょうしどう)さんの宝来は、おめでたい絵柄が揃っています。気軽に飾れるハガキサイズも嬉しいです。
どこで買えるの?
高野山大師堂さんと小堀南岳堂さんでお求めいただけます。詳細はWebサイト(高野山大師堂)、facebook(小堀南岳堂)をご確認ください。
他にもお香や数珠、お坊さんの袈裟など高野山らしい品々がたくさんあります。素敵なお土産を見つけてくださいね。
宿坊に宿泊
山内にある177のお寺のうち、50を超えるお寺が宿坊として宿泊することができます。美しい庭や精進料理を楽しめるのはもちろん、写経や朝の勤行ができるのが宿坊ならでは。それぞれに特徴があるので、宿坊選びも楽しんでみましょう。
-2日目- 高野山から本宮へ
9:55 「千手院橋(東)」のバス停から高野山を出発
14時ごろ 熊野本宮大社へ到着→本宮めぐり
大斎原、熊野本宮大社をお参りしてから、本宮の町を散策。熊野ならではのお土産も探してみましょう。温泉でゆっくり、旅の疲れを癒すのもいいですね。
1泊2日の旅は、これにて帰路に。紀伊田辺方面への路線バス「熊野本宮線」の最終便は、本宮大社前を16:40に出発です。
もう1泊できるのであれば、本宮温泉郷で宿泊。趣のある旅館、ゲストハウスなど宿泊施設が充実しています。明日は熊野古道を歩きましょう。熊野古道の途中でお昼ご飯を食べる時は、お弁当の予約もお忘れなく。
3日目、いよいよ熊野古道を歩きましょう!
路線バスで発心門へ。発心門王子から熊野本宮大社への道のりは、約7km。全体的になだらかな下りのコースです。2時間半〜3時間ぐらいで歩くことができるでしょう。熊野本宮大社の裏側に到着するので、昨日とはまた違った景色を楽しめます。
(紀伊田辺方面への路線バス「熊野本宮線」の最終便は、本宮大社前を16:40に出発です。)