自然を楽しむ熊野古道 | はじめての熊野古道 なかへち 自然を楽しむ熊野古道
熊野古道で見つけられる植物です。そっとお楽しみください。
グレープフルーツのような爽やかな香り
【榧(かや)の木】
艶があり、細長い葉っぱを2〜3cmほどしごくと、グレープフルーツのような爽やかな香りがします。常緑針葉樹。碁や将棋の盤として使われる木です。成長がとてもゆっくりなので、盆栽としても楽しめます。
湿布の匂いが好きならたまらない
【榧【ミズメ】
サリチル酸メチル、いわゆるメンソールの香りがします。樹皮を傷付けると水のような樹液が出てくるためミズメと名付けられたと言われています。木肌が桜の木に似ていることから「ミズメザクラ」とも呼ばれています。
落ち葉がカラメルソースのような甘い匂い
【タカノツメ】
春には、山菜としてタラの芽やコシアブラと同じように食卓を賑わせてくれます。秋になり、黄色く色付いた葉が落ち、しばらくするとなんとも甘いカラメルソースのような香りが漂います。
シオノキと呼ばれ「塩」の代用に使われた
【ヌルデ】
ウルシの仲間。夏の終わりにフワフワした5mm程度の小さな花を咲かせます。秋に紅葉した頃、果実の表面にできる白い粉が塩の代用に使われたことから「シオノキ」とも呼ばれています。
青紫の小さな花が目を楽しませます。
【アサマリンドウ】
青紫色の小さな花が可愛い。一般的なリンドウと花の感じは似ています。見分け方のポイントは、葉っぱ。楕円で縁が波状になり、光沢のある濃い緑色の葉がアサマリンドウです。
ともに生きる精神の宿木
【セッコクラン】
6月ごろ、近露王子の木に、セッコクランが小さな淡いピンク色の花を咲かせます。「共に生きる」という熊野古道の精神がここにも。
つらい坂を登り切ったら待っています
【アケボノツツジ】
滝尻王子の急斜面を登りきったところに群生しているアケボノツツジ。4月の終わりから5月上旬は花のトンネルを楽しめます。
踏まないで!足元に広がる可憐な花
【バイカオウレン】
可憐な小さな花が所狭しと咲く風景は見応えがあります。3〜10cmの茎の上に梅の花に似た白い花が咲きます。開花期は2〜3月。
日頃の行いがよければ出会える⁉︎熊野の森に暮らす動物たち
【アオバズク】
フクロウの仲間。黄色い目が特徴です。大木の割れ目などを巣にすることが多いです。青葉の萌える頃に渡来するのでこの名が付けられたと言われています。夜が近づくと、「ホッホー、ホッホー」と2回繰り返して教えてくれます。
【ヤマネ】
背中のしましまが1本なのがヤマネ。リスには3本のしましまがあります。山の守り神とも言われている天然記念物です。体長7〜10cmくらい。活動時間は夜、寒くなったら冬眠するので、なかなか目にすることはできません。