服装・持ち物 安全に歩こう | はじめての熊野古道 なかへち これだけおさえれば安心・安全
熊野古道は、「世界遺産の道」「観光地」とはいえ、山道です。安全に歩けるよう、できる対策はきちんとしておきたいものです。
動物や虫が生活する場所
いろいろな植物が育ち、動物たちが暮らす場所。サルやシカに会うことはしばしば。遭遇した時は、大騒ぎをせず落ち着くことが大切です。こちらが危害を加えないとわかれば、静かに去って行ってくれることが多いです。注意が必要な虫としては、マムシ、スズメバチ、ムカデ、ダニ、ヒルなど。むやみやたらと道を外れて森に入らず、夏場でも肌を露出しない服装で歩きましょう。
体調管理が基本です。
ご自身で体調を管理することも大切です。こまめな水分補給を心がけ、無理をせず、休憩しながら歩きましょう。お天気が良い日でも、山に入ると日陰のところが多いので、脱ぎ着がしやすく、かさばらないものを1枚多く準備しておくと便利です。寒いか、暑いかで悩んだ時は、寒い方の対策を。基本的に、山歩きと同じ服装と装備がおすすめです。
必需品
- リュックサック・ザック・ナップサック・登山用リュック・バックパック
- 両手が使え、肩や腰への負担が軽減されます。
- 帽子・キャップ・ハット
- 日射病予防、ケガの防止に。蜂などの虫よけにも。
- 十分な水分
- 500ml以上、夏場は多めに用意しましょう。
- 伸縮性があって速乾性のある服・軽い雨や風をしのげる服
- 長袖、長ズボンがおすすめです。マウンテンパーカー・ヤッケ・カッパ・ウインドブレーカーなどを用意しましょう。
- 履き慣れたウォーキングシューズ
- スニーカーでも歩けますが、低山登山向けの靴(トレッキングシューズなど)がおすすめ。
準備しておきたいもの
- 雨具
- 荷物ごとかぶれるポンチョがベスト。
- 補助食
- 飴やチョコレート、梅干しもおすすめ。売店などが近くにないこともありますので、持っておくと安心です。
- 携帯用の救急セット
- ばんそうこうや包帯、消毒液、テーピング、トゲ抜き、ハサミなど。
- 地図
- 熊野古道の地図が配布されていますので、持っておくと安心です。
- タオル
- 汗を拭くことはもちろん、寒い時には、首巻きにもなります。
- 時計
- 携帯電話は充電切れの心配も。常に時間を確認できる時計を用意しましょう。
あると便利で安心
- 懐中電灯
- 思いのほか日暮れが早く、薄暗がりの中歩くことになるかもしれません。新しい電池を入れておきましょう。
- 虫除けスプレー
- 山の中には、よってきて欲しくない虫たちがいます。サッとスプレーして対策しておきましょう。
- 軍手
- 怪我の予防、防寒対策など。いざというときにあると便利です。
- 着替え
- 山の気候は変わりやすいので、寒くなったり暑くなったり。汗をかいた時に着替えがあると安心です。
- レジャーシート
- 晴れていても地面が湿っていることがあります。ちょっと一休みで腰掛けたい時、お尻の下に敷けるので便利です。
- ゴミ袋
- みんなが気持ちよく歩けるよう、ゴミは持って帰りましょう。
山道は日がかげるのも早いです。薄暗くなると不安も増してきます。自分がどれくらいの距離を、どれくらいの速さで歩けるかを考え、無理のない計画を立てて歩きましょう。